市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

住宅政策と福祉政策の連携をどうするか
〜第1回千葉県住生活改定検討委員会を傍聴して
0
      ホームレスや「年越し派遣村」などの貧困問題や震災時の「住宅災害」などは、住居問題を「人としての尊厳」「人権」として位置づけることを求めている。

    住宅政策について、昨年度の県土整備常任委員会で私は、居住のセーフティネットの確保及びトータルの社会コストの面で、民間市場にまかせるのではなく地域住宅政策における自治体の責任=住宅政策の拡大充実が強く求められていること、そのためには福祉部門と連携するとともに住宅不足の実態をきちんと把握すること、さらに国に対し公営住宅の予算の増額を求めることが不可欠であることを主張した。そして住生活基本計画の見直しにあたっては当事者の参加、県民に開かれた手続きの中で行うことを求めた。

     6日午後、その住生活基本計画を見直すための「第1回千葉県住生活改定検討委員会」が開かれた。学識経験者5名、民間有識者6名、関係機関4名の計15名だが、県から委託されたコンサルが実務作業を行うようだ。「千葉県の住宅事情の現状および住宅施策の課題等について」という39枚のスライドはこのコンサルによって説明が行われた。
     正直言ってこの柱となる部分について職員自ら説明しないことに驚く。これではプロとしての職員は育たないし、職員も働き甲斐がないだろうと思う。コンサル丸投げの業務のあり方を、全庁的に職員の育成・働き甲斐の確保という観点から抜本的に見直すべきだ。

     ところで、委員の中の民間有識者の中に(株)ちばぎん総合研究所の主任研究員がいた。ちばぎん総合研究所と言えば、富津市の国有林きなだ山の土砂採取の推進を求める依頼者に応えた「国有林104・105林班開発事業に関する検討調査」調査報告書(08年2月)の作成者である。県議会で請願採択の唯一の根拠となった文書だ。私はJR稲毛駅近くにある事務所を訪ね、土砂採取を是とする根拠を問いただしたが、応対した報告書作成を担当したという研究員は沈黙を守るだけだった。その後、数十項目の質問事項を「鬼泪山「国有林」の山砂採取に反対する連絡会」を通じて、ちばぎん総研の額賀社長宛文書で提出したが、回答を拒否された。 
    こうした対応から判断するに、ちばぎん総研は「シンクタンク」ではなく、顧客が求める要望にあわせて報告書を作成する「コンサル」である。「有識者」委員としての資格が疑われる。

    さて、千葉県住生活改定検討委員会の目的は、配布資料によれば、3年前の「千葉県住生活基本計画」の策定後の住宅セーフティネット法、長期優良住宅促進法の施行、高齢者すまい法の改正、などを受けて、「基本計画」を見直すこととある。
     今後10月4日、11月17日の2回の委員会で「素々案」を検討→来年1月の委員会で「素案」検討→2月パブリックコメント、という厳しいスケジュールだ。

    改定にあたり「重要な視点」として、「高齢者等の住まいに係る住宅セーフティネットの構築」「住宅の質および住環境の向上」「多主体間の連携による地域活性化」の3つが設定され、それぞれ「住宅」「住環境」「住生活・コミュニティ」に対応するという。

     人権、福祉政策としての住宅政策を現況の県土整備部の枠組みの中で検討するのは無理があるように思える。庁内組織のあり方も検討すべきだ。

    今後の課題、注目点について思いつくままに以下に記す。
     (〇禀門との連携をどのようにするのか?
     県内の住宅困窮者の実態はどうか?
     9睥霄圓悗梁弍とともに、ホームレス、若者などへの対応をどうするのか?
     な〇秬策としての住宅政策を遂行するに相応しい庁内組織のあり方は?
    チ躪膩弉茲覆匹両絨矛弉茲砲匹里茲Δ鉾娠任気擦討いのか?
    Posted by : 川本幸立 | 住生活基本計画 | 15:31 | - | - | - | - |
    TOP