市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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こんな議会に誰がした!県議会質問  医療制度改革、関与した厚生官僚も「やってはならないことに手を染めた」と反省
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      24日から県議会本会議の質問が始まった。あえて言えば、時間が「もったいない」。課題山積の千葉県だが、質問内容で、少しヒアリングすれば済むようなもの、辟易するほどの部分(選挙区)利益の偏重と道路信仰にしがみついたおねだり・懇願調のもの、財源面や施策の優先度の検討放棄など総合的な視点の欠如、行政の代弁らしきもの・・・が目立つ。これは、片山善博・前鳥取県知事のいう「八百長と学芸会」の世界だ。そもそも、行政に対する議会のスタンスが感じられない。これこそ「責任会派」の責任だ。
    ● 後期高齢者医療制度〜小泉「改革」の予算削減まずありき
                 
     後期高齢者医療制度も県議会の質疑で取り上げられているが、自民・公明のスタンスは「国民への説明不足」を問題とし、高齢化による医療費増加への備えとしては最適というものだ。しかし、これは制度策定経過などをみれば、そうとは言えない。
    ・医療費の額は政策スタンスで決まる
    すでに以前のブログで紹介したが、「高齢化で医療費はどんどん膨張する」というのは非常識であり、「医療費増に高齢化の影響はほとんどない」のが常識だという。(「医療クライシス」 毎日新聞 6月17日)
    つまり、「医療費は野放図には伸びない」し、「医療費の自然増の最大要因は高価な薬や機器、治療手段が開発される医療の進歩であることは明白」であり、「高齢化が医療費を増やすように見えるのは見掛けの関係で、医療費の増加率は国民所得の増加率で決まる」という。医療費の額は結局、社会のパイの中からどれだけ使うかという政治的判断、つまり医療への政策スタンスで決まる。(毎日新聞、同)
    ・導入の目的は「高齢者に痛みを感じさせる」こと
    「03年3月、75歳以上を独立保険とすることなどが柱の改革方針が閣議決定された。05年9月、郵政選挙で圧勝した小泉元首相は「小さな政府」路線をひた走った。最大のターゲットが医療費で、25年度に56兆円になる給付費を48兆円に抑えるのが主題。そこでは、高齢者の窓口負担増が中心。「いい医療をどう実現するかが欠落している」(厚生族)などの指摘は大きな声にならず、05年12月、医療制度改革大綱が決まった。」
    「厚生省の審議会委員を長く務めた医事評論家の水野肇さんは、「小泉元首相がやったのは政府の予算を削ることだけ。後は財務省に丸投げした。こんな安易な方法では、低成長下での社会保障や医療制度の問題は解決しない」と批判する。」(毎日新聞、6月7日)
    「厚労省の担当幹部は1月、講演で「医療費が際限なく上がっていく痛みを、後期高齢者が自らの感覚で感じ取っていただくことにした」と語った。」(毎日新聞、6月4日)
    ・療養病床の6割減も、まず3000億円削減ありき
     後期高齢者医療制度とセットで出された高齢者の長期入院施設、療養病床を6割減の15万床に減らす方針について、「当時保険局に財務省から課長補佐として出向していた村上正泰氏は、中央公論3月号で「医療費削減ありきだった」と暴露。3000億円削減の目標が設定され、そのため療養病床をどれだけ減らすか、というつじつまあわせをしたというのだ」
    「改革に関与した元幹部は「物価はどんどん上がったらどうなるのか。弱者の側に立つ厚生官僚として、私はやってはならない政策に手を染めた」と話す。(毎日新聞、6月23日)
    Posted by : 川本幸立 | ◆)その他 | 13:46 | - | - | - | - |
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