市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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詳細審査が使命の常任委員会で「質問するな」と圧力をかける自民委員〜「学芸会」の台本の漢字にはフリガナを忘れずに
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      6月議会から、今まで8つの常任委員会が同日に開催されていたのが、1日2委員会ずつ4日間にわたって開催されるようになった。これで、議員は所属以外の委員会の傍聴が可能となった。9月議会からは議事録の逐一筆記、議事録のインターネットでの公開もはじまる。今までと比較すると大きな前進だが、気になることがある。
    それは7月8日に開かれた県土整備常任委員会で、自民会派の委員らが私に露骨に「質問するな」「個別に職員に聞け」などと迫ってきたことだ。もちろん事前の調査、職員からのヒアリングを踏まえて準備していた12項目について質疑は行ったが、思い出すたびに日に日に怒りがこみあげてくる。
    議会運営のバイブルとも言われる「議会運営の実際」(自治日報社、野村稔著)によれば、本会議の下審査機関である常任委員会の長所と短所について次のように記している。
    長所  ―蟯瓢項について専門的な審査を行う機関であること。審査は一問一答形式をとり、案件の内容について詳細に審査すること。
    ◆^儖会固有の権限として所管事務調査権を持っていること。委員会は、能動的に所管事務について調査し、執行機関を批判監視するとともに、調査によって専門的知識を蓄積し、現状と問題点を把握しておき、これを基礎に付託案件の審査する。所属議員が中心となって独自の議案を提案できる。
    短所  ー更垉ヾ悗瞭団衂局の利益代表的な役割を果たし、この結果、全体的な判断に欠ける例がみられること。
    ◆ヾ愀玄更垉ヾ悗箸覆譴△い砲覆襪それがあること。
     本会議における論議が形式化してしまうこと。
    これでいけば、私に圧力をかけてきた委員らが理想とするのは、関係執行機関となれあい、特定部局の利益代表的な役割を果たし、都合の悪い質疑が一切無い委員会ということになるのだろう。これでは議員は典型的な税金泥棒ではないか。
    ちょうど7月13日の「毎日」朝刊千葉版で県議会が「学芸会」の緊張感すらないと酷評されている。9月からは今までと異なり逐一筆記で発言内容が注目される常任委員会だが、本会議の「台本」と同様、これからは常任委員会の質疑でも関係者が指南役を果たすのかもしれない。その折は「台本」の漢字にフリガナをつけることを忘れないようにしてもらいたいものだ。
    【参考】緊張感なき議場〜毎日新聞 7月13日千葉版
    「地方議会は学芸会」。駆け出し時代に参加した日本記者クラブ研修会で、片山善博・元鳥取県知事から聞いた。当局と議員が事前に質疑内容を一言一句すり合わせ、本番では台本を手に棒読みする実態を皮肉った。
    11日に閉会した県議会。ある議員の質問を聞き、久しぶりにこの言葉を思い出した。彼は国民皆保険を「こくみんみなほけん」、外環を「そとかん」と読んだのだ。
    正解は「こくみんかいほけん」「がいかん」。県政関係者には基本の行政用語だ。渡された台本を事前確認する。わずかの労さえ惜しいのか。
    ある市議会では議員の半数が質疑の最中に読書、居眠り、上の空。議員自身による議会軽視は目に余る。
    学芸会でも一度は通し練習をし、仲間の発表をまじめに鑑賞する。学芸会の緊張感すらない議場は、民主主義の主戦場ではない。(中川聡子)
    Posted by : 川本幸立 | 活動記録 | 13:51 | - | - | - | - |
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