市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

<< 千葉の教育を問う
〜09年度県議会決算審査特別委員会詳細報告
「教育庁」
| main | TPPに対する知事、民主党の呆れた姿勢 09年度決算の不認定を主張 >>
09年度県議会決算審査特別委員会詳細報告
「病院局」(11月08日)
0

     
    決算審査報告の最後は「病院局」。

     質疑項目は、
    1.病院経営の各指標値とその評価について
    2.中期経営計画の進捗状況について
    3.循環器病センターと佐原病院について
    4.契約について
    5、高額医療機器の効率的運用について
    6、DPC(包括支払制度)について
    7、ジェネリック医薬品の利用について
    8、がんセンターの建て替え計画について
    9、救急医療センターと精神科医療センターの統合について
    10、東金病院廃止について
    である。

    1.病院経営の各指標値とその評価について

    【川本】
    ‖濕畋仂班修砲茲譴弌⇔動比率は190%、現金比率が48%だが、流動資産の未収金約47億円の内、回収不能な未収金はいくらか。
    ⇔濱儼臑散發呂いらで、内部留保額の累計はいくらか。
    8立病院改革プランの数値目標のうち、「経常収支比率と医業収支比率」の平成21年度の達成度はどうか?

    【藤田副参事(兼)経営管理財務室長】
    〔ぜ金の回収不能については、回収不能ということではないが、未収金は47億5千万円ほどあるが、このうち、42億7千万円が診療報酬の請求分で、これは3月で締めますので、だいたい 社保・国保で2ヶ月後に清算されてきます。現在、47億円5千万円のうち、8月末までの未収金のうち、すでに43億円が収納されています。
    実際、一番問題になっているのが、患者自己負担ということで、これが、過年度分ということで平成20年度以前に発生して、未だ支払いがされていない過年度未収金が問題ですが、それについては、21年度末で2億300万円です。
    ⇔濱儼臑散發砲弔い討蓮∧神21年度の未処理欠損金で279億2,200万円が、22年度に繰越されるということです。
    内部留保資金については、平成20年度と比べて7億円増加して、21年度末残高は、33億2,500万円です。
    2革プランの経常収支比率と医業収支比率の達成度について、医療収支比率は計画値73.1%ということだが、平成21年度の決算では75.6%、経常収支比率は、計画値95.8%に対して決算では98.0%で、いずれも達成しています。

    2.中期経営計画の進捗状況について

    【川本】
    中期経営計画の進捗状況で、総収支が9億円計画より改善したというが、医業収益そのものは282億円が実績で、計画が284億とそう変わらないが、医業費用が15億減となり、中身をみると、経費が10億円減となっている。一方、その他医業外費用が7億円余り増となっている。この増減の要因は何か?

    【藤田副参事(兼)経営管理財務室長】
    費用の増減の理由は、前年度比較ということで、前年と比較して13億円増加しています。そのうち 一番大きいのが、給与費で6億9,200万円で、これは医師の処遇改善ということで行った初任給調整手当、時間外勤務手当で3億円、嘱託医や研修医の報酬で1億9千万円増加しました。
    また、材料費もがんセンターでの外来化学療法の増加や患者増などにより、薬品費が増加して、材料費全体で5億円増加しました。あとの経費はほとんど横ばいです。
    医業外費用では、企業債利息は減少と、控除対象外消費税が増加していますが、全体としては、1,400万円ほど減少しています。

    3.循環器病センターと佐原病院について

    【川本】
    循環器病センターと佐原病院について、中期経営計画期間中は赤字(平成23年度まで)解消には至らないが、計画期間以降(平成24年以降)いつくらいから黒字転換になるか、昨年度の収支を踏まえて見通しはどうなのか?経営状況についてお伺いしたい。

    【神子経営管理課長】
    循環器病センターと佐原病院の黒字化の目処ですが、確かに中期経営計画の改革プラン内では、黒字までは難しいということになっているが、改革プランを作成する際に、この改革プランは23年度までですが、平成26年度までの推定値を出しています。その中で、循環器病センターについては平成26年度、佐原病院については平成24年度を黒字化にする見込みの計画です。

    【川本】――要望
    総収支の比較は、中期経営計画の進捗状況との比較ということでお願いしたいのですが、前年度比較ということで、また、あとで、教えていただければと思います。

    4.契約について

    【川本】
    物品契約43件のうち、6割の25件が1者応札で、落札率が95%〜100%。
    委託契約では103件中49件が随意契約、1者入札が14件、不落随意が6件と全体の2/3が1者入札に等しいということで、
    (品、委託とも入札参加者が一者の割合が高いこと、また不落随契が多い理由は何か?
    委託事業で、随意契約が多い理由は何か? 

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    病院では、専門的で特殊な医療機器を購入し、それに伴う保守点検をするので、製造元が非常に専門的で特殊な関係から限定されているということ。また、仮に、そういう専門的に限定されていて、取り扱うディーラーが、多くは存在しないという中で、なかなか競争性という点では、働きにくいと推測される。

    【川本】
    一般競争入札でやるのであれば、競争参加者を少なくとも1者、2者ではなくて、それ以上きちんと確保する必要があると思う。それでなければ、随意契約という形で最初からやればいいと思う。
    参加者が3者以上、4者以上になるような、工夫をされているのかどうか。また、仕様書内容において、最初から特定の1者に限定されるような、そういう仕様になっているかどうか、きちんとチェックされているかどうか。

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    ご指摘の点ですが、病院局としても同等の機種があろうというような場合は、なるべく同等の機種で、複数の機種を選定できるような、入札する前の条件的なものでやっていこうというものです。
    製造元は1者でなくても、ディーラーが複数あるということもあるので、インターネットが普及しているので、そういうHPで広く載るような形で なるべく多くの応札者が出るような努力をしてきているし、今後ともしていきたいと考えています。

    【川本】――要望
    一般競争入札を行うということであれば、参加者が1者というのは疑問だ。参加者を増やして、3者、4者の入札になるような取組をしっかりやってもらいたい。

    5、高額医療機器の効率的運用について

    【川本】
    入札との関係で、1千万円以上の高額医療機器の効率的運用を定めた「高額医療機器整備指針」で、1,000万円以上の高額医療機器の事前評価、事後評価を行うということだが、第3者を入れた委員会を設置し、議事録をきちんと残して、県民への説明責任を果たすべきではないかと考えるがどうか?

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    事前・事後評価制度を平成18年4月から創設して評価制度を運用しているが、年度的には未だ、それほど経っていないということで、一生懸命運用していくということを考えていて、病院経営を機動的に経営を行っていくという観点もあるので、高額医療機器については、病院自ら検証に当たっていきたいと考えております。

    【川本】
    ということは、評価制度を運用して、検討委員会の設置要綱の第5条を見ると、内部の者だけで構成されるとなっているが、それで特に支障はないということなのか。そして、議事録をきちんと残して、公開するということは可能なのかどうか、確認します。

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    このメンバーの中には、県立病院が7病院あり、各病院長も入り、非常にそれぞれの経験を活かして判断しており、その結果として、高額医療機器が十分利用されるということでチェックをしているということで機能しているということになります。こういう評価をまとめて公表できるかどうかについては、他の病院の状況などを見ながら、研究していきたいと思います。

    【川本】――要望
    県民に説明責任を果たすためにも議事録等、開示することを要望します。

    6、DPC(包括支払制度)について

    【川本】
    決算書を見ますと、子ども病院に導入を予定としているが、 すでに導入されているがんセンター(平成20年〜)、佐原病院(平成21年〜)において、DPC導入の成果をどのように検証しているのか? 課題は何か?

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    がんセンターが平成20年度からで3年ぐらい経っているという状況です。佐原病院については21年度から導入で今現在は2年目ですが、DPCは、医療の質を高めて、標準化とかそういったことを狙いとしており、非常にこれを導入した結果、各医療機関との診療データを比較することが可能になると。患者に対して標準化した医療の提供をできるという点で、非常に効果というか有用なものと聞いています。
    具体的な実績等については、今後 年数を経て確認ができると思います。

    【川本】
    DPCのメリットとしていろいろなものがあるが、逆にいうとデメリットというか、最小限の医療を求められることによりの現場でゆとりがなくなることが指摘されているが、そういう課題に関しては、がんセンター、佐原病院では、これからという段階なのか。

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    他の医療機関と非常に比較しやすくなったということは、一方では、(言葉が妥当かどうかわかりませんが)過剰というか、そういうものははたしてどうなるかということを検証できる。一方では、診療が過小ということも確認できるともいえるかと思う。
    今までは、他の病院の状況は非常に把握するのが難しかった、自分たちがどういう位置にいるかということが非常に困難だったと、いう点では、・・・(不明)・・・非常に客観性が高まって、医療の質の向上には貢献できると思っています。

    【川本】―要望
    DPCの一般的なデメリットには十分注視しながら、検証しながら、導入については、確認をしながら進めていただきたいと思います。

    7、ジェネリック医薬品の利用について

    【川本】
    .献Д優螢奪医薬品の利用については、今後、県の方向性としては、これを積極的にもっともっと、推進していこうという方向なのか、どうなのか。
    特に、外来処方の場合、院外の薬局でのジェネリック医薬品利用を進めるにあたって、患者への周知、薬剤師の協力などどのように実際進めているのか? あるいは、進めていくのか?

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    .献Д優螢奪医薬品については、まず、大前提として副作用等の安全の確保、一般で使用されることについての安全供給が立証されるのか、ということを十分確認してから、患者さんの経済的な(不明)、病院経営にとっても経費の削減という観点から、ジェネリック医薬品については、基本的には利用の促進を図っていきたいと考えています。
    △泙拭△海譴砲弔い討蓮広く、患者さん、病院の皆さんには導入ということについては、現在、千葉県医師会、千葉県薬剤師会などで構成される、千葉県後発医薬品安心使用促進協議会が設置されており、患者向けのリーフレットを作成し、配布を行うなどの活動を行い、病院ではこの協議会のオブザーバーとして参加しているという状況で努力しているところです。

    【川本】
    ジェネリック医薬品については、第2次中期経営計画におけるH22年度終了時の病院毎の品目品ベース目標値が設定されているということだが、23年度以降の目標値の設定はされているのか、お伺いします。

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    23年度以降はいかがかということは、今後決定されていくことになるが、今後とも、後発医薬品についての問題は 取り組んでいくというふうなことで、今後とも目標設定して、それに向けて努力するということになるかと考えています。

    8、がんセンターの建て替え計画

    【川本】
    健康福祉部でも質問したが、がんセンターの建替計画、これは仁戸名地区全体の再整備を検討する中で進められるということだが、しかし、それでは時間があまりにもかかりすぎるのではないか。一方では、がんセンターの建替えは急務であると考えるが、今後のがんセンターの建替え計画を含めて、どのように考えているか、お伺いします。

    【神子経営管理課長】
    がんセンターの建替えについては、仁戸名地区全体の再整備を検討する中でというお言葉だが、がんセンターは特に西病棟が耐震の問題を抱えており、改修では対応ができないと、建替えなければならないという状況です。その場合、どうしても、用地が必要となる。その立替用地をどこにするのか、ということで、仁戸名地区の県有地の土地利用のあり方の検討の中で、まず、用地を設定し、その上で、具体的な(不明)策定に早期に(不明)入ってきたと考えています。

    【川本】
    衛生研究所とがんセンターの研究局との合築ということですが、2億円あまりの経費を無駄にするということは、許されないということから、研究所との合築については、今、すでにある設計を有効活用するということは、税金を無駄にしないという観点からは最善の選択だと思うが、この問題に関して、どういうふうに考えているのか。

    【神子経営管理課長】
    合築については、健康福祉部主導で進んでいることですので、その中で、検討されるものと考えています。ただ、合築の設計の中に入っているのは、がんセンター研究局の全ての機能ではなく、大規模コホート調査にかかる1部の機能であり、その全体像については、がんセンターの施設設備の中で、しっかりと考えていきたいと思います。

    【川本】――要望
    がんセンターの合築の問題に関しては、今、ある設計、プランを有効に利用する形で対応願いたい。

    9、救急医療センターと精神科医療センターの統合について

    【川本】
    救急医療センターと精神科医療センターの統合について県庁内関係課11課による連絡会議を昨年6月に設置し、計画の素案を検討したというが、素案はどのようなものか?
    また、今後どのように進めていくのか?

    【神子経営管理課長】
    〆鯒度、県庁内の関係課による連絡会議を設置し、検討を重ねており、3月に県として素案をまとめたところでして、内容的には、両センターの課題と求められる医療機能を含めた施設整備を整理し、建設候補地とか、(不明)について、病院局としての考え方をとりまとめたと、そういう内容です。
    ∈8紂△匹進めていくかについては、現在より効率的で効果的な(不明)になるように、さらに精査して考えて、建設仕様の比較検討・施設整備後の詳細な収支見通しなどについて、今、最終的な検討を行っているところです。
    今後施設整備計画を早期に取りまとめて、大規模施設整備(不明)参りたいと考えております。
     
    10、東金病院廃止について

    【川本】
    東金病院で、「わかしおネットワーク」で構築されてきた地域医療の連携システムを、今後どのように地域で継承していくのか。

    【山口副参事(兼)経営管理課経営企画戦略室長】
    わかしおネットについては、県の健康福祉部になりますが、県の病院局の方で 地域の関係機関等とこれから協議・検討を、今後の扱いにて 進めていきたいとしているところです。

    【川本】――要望
    「わかしおネットワーク」で構築されてきた地域医療の連携システムをどう継承していくのか、しっかり検討いただきたい。

    Posted by : 川本幸立 | ◆)09年度決算審査特別委員会 | 15:36 | - | - | - | - |
    TOP