市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

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持続「不可能」なまちづくり〜幕張「新都心」住宅地区の容積率300%を考える
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      22日午後ははじめに「第28回千葉市都市計画審議会」を傍聴し、その後、高校進学を実現させる会の「第5回県教委(高校進学)交渉」に同席する。
     千葉市都計審では幕張「新都心」、蘇我「副都心」の用途地域の変更などの議案が審議された。幕張「新都心」では18.4任諒原誼篭茵並2種住居地域)を住宅地区(4000戸・1万人)とするため第1種高度地区指定を廃止し、容積率も200%を300%にアップするものだ。企業庁マスタープラン作成段階での住民意見反映の状況、交通量の変化、中学校施設や福祉施設の計画状況、高層住宅(高さ100m程度まで可能)化による住環境への影響などが質された。
       
     今後15年ぐらいのロングスパンで考えるということだが、破綻確実の3都心構想、都市再生・業務核都市構想を前提とし、昨今の経済危機や今後の経済動向、人口減少化などについてしっかり検討されたようには見えない。今後のまちづくりは、コミュニティに依拠した再生・整備を基本とすべきだが、高容積の高層住宅はそれに反する。容積率を300%にアップする必要はない。実際、アメリカやイギリスでは公的な高層住宅を低層住宅へ建て替える事業が続けられているという。
     「わが国には、都市再開発(再生)=高層という図式があり、オフィスビルのみならず、住宅についても高層化さらに超高層化が当然のように期待・選択されている。その理由として一般に信じられているのは「土地の狭い日本、特に都心部では、高密度に土地を使う必要があり、そのためには高層化が必要」といおうものである。これがいわれなき神話であることは、容積率200%(200戸/如膨度までなら、3階建ての低層住宅群で十分で環境を保障した住宅地が可能であることが証明できる。さらに敷地外に悪影響を及ぼさず、かつ自らの環境を保とうとすれば、高層化しても、容積率の限度が200%程度である。高容積の超高層住宅が快適に見えるのは、多くの場合、それらが孤立して建っているからであり、早い者勝ちの論理によって周辺から環境を奪っているからである」(「持続可能な都市〜欧米の試みから何を学ぶか」福川裕一、他著、岩波書店、289頁)とあるが、審議会委員である千葉大学教授の北原理雄氏は「ポジティブに見れば評価できる」として容積率アップ高さ制限撤廃に賛成した。ポジティブに見ることの妥当性こそ審査すべきだが、これではお話にならない。専門家と称する人たちの専門の「質」「理念」が問われている。
    Posted by : 川本幸立 | 活動記録 | 17:25 | - | - | - | - |
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