市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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6月県議会一般質問(6月4日)報告
〜安房地域整備センター、安房農林振興センターの繰越手続き、虚偽報告問題
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      9日の「毎日」朝刊千葉版は「虚偽公文書作成罪も」の見出しで、広域農道工事で県安房農林振興センターが虚偽の完成報告書を提出した問題で、県警本部長が8日の県議会で、一般論として「権限のある公務員が、行使する目的で虚偽の内容の公文書を作成し、これを使用すれば『虚偽公文書作成罪および同行使罪』が成立するものと考えている」と答弁したことを報じている。

    これは民主党の花崎県議の質問に答えたものだが、ちょうど4日の一般質問の最後に私が「虚偽報告については、どういう法令に違反するのか」と県に質したことと、うまく連続している。

    県仕様書で規定する「工事完成検査」で、「請負者は、契約書第32条の規定に基づき、工事完成通知書を監督職員に提出しなければならない」とあるが、今回の農林の工事完成の虚偽報告では、県の監督員が請負者に通知書の提出を請負者に指示し提出させたという。

     県の監理(スケジュール、品質、コスト)が請負者に対し機能していたのかどうか検証すべきだと思う。

     以下に6月4日の一般質問と答弁を記す。

    ●監理監督責任を問う

    【川本】安房地域整備センター、安房農林振興センターにおける繰越、虚偽報告問題について、私も先月、センターを訪ね関係者から事情を伺い、対象となった現場を視察しましたが、まず、監理監督責任について伺います。
    地方自治法に基づく監督命令を受け、職員は「予算執行職員」として契約の適切な履行を確保するために必要な監督業務を実施することが義務づけられています。
    県土木工事共通仕様書の「第1編共通編」によると、監督職員の権限、履行報告、完成検査、不可抗力による損害、臨機の措置、などが規定され、監督業務を行うための責任体制として、所長=総括監督員、課長=主任監督員、担当=監督員とあります。そこで伺います。
    1点目に、今回の問題は、共通仕様書に規定する監理監督業務からも大きく逸脱し、監督者の責任が厳しく問われるものと考えるが、この立場から厳しく検証したか?

    【重田農林水産部長】
    1 例年に比べ降雨日や降雨量が多かったとはいえ、適切な時期に繰越に必要な措置を講ずる判断が出来ておらず、工程管理に携わる職員の連携及びチェックが十分ではありませんでした。
    2 今後は、「千葉県コンプライアンス基本指針」に沿って、工事の適正な執行管理のため新たなチェックリストを作成し、工程管理等の情報の共有化を図るとともに、「公共事業進行管理調整会議」等の場を一層活用することとし、併せて、職員の法令遵守及び危機管理意識の徹底を図ってまいります。

    ●全庁的な調査を実施すべき

    【川本】2点目に、監理監督体制が有効に機能しているかどうか全庁的な調査が必要と考えるがいかがか。

    【橋場県土整備部長】
    1 「繰越手続きもれ工事」については、すでに、4月に「全庁調査」を実施しております。そこで判明した7件以外の工事は、適正に執行されており、監督体制に、問題はなかったと考えます。
    2 今後は、さらに工事の適正な執行管理のため新たなチェックリストを作成し、工程管理等の情報の共有化を図るなど再発防止に取り組んでまいります。

    ●組織統合による「合理化」が問題の要因の一つではないか?

    【川本】次に、地域整備センター、農林振興センターの人員配置についてですが、
    安房地域整備センターは、統合前の07年度は安房・鴨川をあわせて技術系職員は42名、事業費は35億円、一方、統合後は09年度の技術系職員36名、事業費は49億円で、検査主幹も2名から1名へと減っています。
    そこで、伺います。地域整備センターの統合にともなう監督体制と事業量のアンバランスが今回の問題の要因の一つではないか。

    【県土整備部長】
    1 安房地域整備センターについては、簡素で効率的な組織体制をつくるため、平成20年4月に鴨川整備事務所を統合いたしました。
    2 統合にあたっては、業務の円滑な執行体制が確保されるよう、重複する職の廃止等を行うとともに、所要の管理職等を配置したところです。
    3 今後も、業務の円滑な運営が図られるよう、適正な人員配置に努めてまいります。

    ●定年前の腰掛人事の見直しを

    【川本】所長の監督の責任は大きい。定年前の腰掛け的な赴任を見直さないと駄目だと思うが、これをどう考えるか。

    【県土整備部長】
    1 人事異動にあたりましては、職員の経験、能力、適性等に応じた適材適所による配置を原則としております。
    2 今後も、業務の円滑な運営に影響を及ぼすことがないよう留意しつつ、適材適所による人事配置に努めてまいります。

    ●繰越手続きを怠ることで、二千万円の損害を県民が被る恐れがあるが、どうするのか

    【川本】繰越手続きを怠ることにより、およそ2,000万円の損害が県民に被る可能性がある。県民に付けを回してはいけない。どのような責任をとるのか。

    【県土整備部長】
    1 今回、このような繰越手続きを怠ったことについては、厳しく受け止めております。今後このようなことを二度と起こさないことが責務であると考えています。
    2 そのため、「千葉県コンプライアンス基本指針」に則りまして、チェックリストを作成し、工程管理等の情報の共有化を図るなど再発防止に取り組んでまいります。
    3 また、「公共事業進行管理調整会議」等の場を活用することとし、併せて、職員の法令遵守及び危機管理意識の徹底を図ってまいります。

    ●虚偽報告で、違反する法令はなにか

    【川本】農林水産部の虚偽報告に関し、違反となる法令はなにか。

    【農水部長】今回の問題については、天候不順等による多少の遅れは許されるであろう、というコンプライアンス(法令遵守)意識の低さから、本来行うべき繰越手続きを怠ったため、遅延工事が発生したものであり、工事は検査当日までには終わるだろう。という判断の甘さから工事完成報告書を提出したものです。
    該当する法令といたしましては、地方自治法、地方公務員法、千葉県財務規則等が該当するものと考えております。

    【川本】虚偽報告については、どういう法令に違反するのか。

    【農水部長】天候不順等による遅れから、完成報告書を提出したことを含めて、今申し上げましたような法令に該当すると考えております。
    Posted by : 川本幸立 | ◆)2010年06月定例 | 15:19 | - | - | - | - |
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