市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

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2月県議会県土整備常任委員会報告
〜海洋土木に要注目
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      11日の「毎日」朝刊は、「マリコン」と呼ばれる海洋土木業者の政治団体「さんそう会」(71年発足)と国土交通省所管の社団法人「日本埋立浚渫協会」(61年設立、27社加盟)の一体化(事務所、会計責任者)の疑惑を報じている。

    一体化は、\治団体が特定議員(自民党旧二階派や旧運輸省OBの同党議員)に献金、議員は省庁の受発注などに影響力を行使、省庁幹部は公益法人に天下り、という「政官業」癒着の温床と指摘されている。
     
    海洋土木と言えば、千葉県には海岸整備事業がある。
    九十九里浜はここ30年の土木事業による人為的改変により侵食が進み、効果の疑問視される養浜事業と称する土木事業で景観を含め海岸の破壊がさらに進んでいる。
     3月16日の県土整備常任委員会で九十九里浜の海岸整備事業について質した。

    ・ヘッドランドや養浜事業に効果はあるのか?

    【川本】東京湾アクアライン活用戦略にも、海岸整備事業として一宮海岸、南九十九里海岸のヘッドランド整備、養浜、休けい施設などで新年度3億5700万円が計上されている。そこで、3点伺う。
    〆宿佑凌賛を防ぐため整備事業個所についての事業毎の内容と予算額と今までの投入額、今後投入する額について伺う。
    ▲悒奪疋薀鵐匹簍槁融業などの侵食防止事業の効果はどうか?
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    【荒木河川整備課長】
    九十九里浜においては、砂浜の浸食を防ぐ海岸保全を目的にヘッドランドを主体とする侵食対策を1980年代から実施してきております。
     平成22年度当初予算では、海岸高潮対策事業により、北九十九里海岸で1億6800億円、ヘッドランド約70m、海岸侵食対策事業により一宮海岸で2億9800億円、ヘッドランド約80mと養浜工を実施する予定です。
     これまでに侵食対策に要した費用は、北九十九里海岸で約82億円、一宮海岸で約64億円であり、進捗率は55%です。
     また、残事業費は、北九十九里海岸で約70億円、一宮海岸で約50億円を見込んでいます。
    主体となって行ってきたヘッドランドの整備効果は沖側に向かう離岸流を抑制し、沿岸漂砂量の7〜8割程度を制御し、砂浜の浸食速度を低減させることが目的です。
    一宮海岸ではヘッドランドの縦堤を10基全て着手しており、横堤部が完成した2−3号ヘッドランド間では基部に砂の堆積がみられ、安定化してきています。
     しかし、ヘッドランド間の中央部では充分な砂浜の回復が見られないことから、平成21年3月に策定した「南九十九里浜養浜計画」に基づき、片貝漁港や太東漁港の堆積している土砂などをサンドリサイクルし、砂浜を回復するための養浜工を進めることとしています。
    海岸侵食対策として昭和50年代までは、離岸堤や緩傾斜護岸などを実施してきましたが、これらを比較すれば、ヘッドランドは設置間隔が約1劼塙いことや砂浜を護岸で覆ってしまうこともないことから、景観や生態系に与える影響は少ないと考えています。一宮海岸では、平成17年度からヘッドランドと併せて養浜の試験施工を行った結果、そのモニタリング調査では生態系への影響を与えていないことが確認されており、平成21年度のモニタリング調査でもダンベイキサゴ(通称ナガラミ)が増えたことが確認されました。
    今後もモニタリングを継続し、事業の効果及び生態系に与える影響を検証するとともに、地元の方々や海岸利用者など関係者と話し合いながら、侵食対策を進めてまいりたいと考えております。

    【川本】一宮海岸を昨年視察して、2基あるヘッドランドの効果をこの目でみたが、侵食対策として確実なものではなく、親水空間としても危険ですらあり相応しくないことを感じた。そもそも侵食の要因は、ここ30年前後の間に行った人為的改変が根本的な要因である。ヘッドランドも含めてまだ実験段階であり、海岸侵食対策として不十分だと理解しているのかどうか。

    【河川整備課長】ヘッドランドは縦堤を施工しており、部分的に横堤を着手しており、整備率は55%です。しかしながら、ヘッドランドの整備だけでは砂浜の回復はできないことから、養浜を始めています。ヘッドランドと養浜をうまく組み合わせて効果を見ながら事業を進めていきたいと考えております。

    ・生態系に与える影響は?

    【川本】生態系に与える影響についてだが、アオウミガメの上陸や産卵への影響はどうか?
     また、ヘッドランドでできた砂浜の生態系はどうか?モニタリングは行っているのか?

    【河川整備課長】養浜材は片貝漁港、太東漁港から持ってくる砂であり、もともと九十九里浜にある砂であることから、生態系へ大きな影響は与えないと考えています。
     新たに砂の付いた部分のモニタリングは実施していませんが、今後検討していきたいと考えています。

    ・セットバック(土地利用等の後退)を検討すべきでは?

    【川本】保安林の過剰な前進に伴う海浜地の喪失の事例が南九十九里浜であり、海岸を含む土地管理システムが侵食問題の解決を妨げているという指摘もある。
      ヘッドランドによる侵食対策、養浜事業を、生態系の面でもしっかり評価し、抜本的に見直し、「南九十九里浜養浜計画」に記述されているセットバック(土地利用等の後退)を含めて検討すべきと考えるどうか。

    【河川整備課長】砂浜を回復するために、まずは沿岸域での土砂の流れの回復を図ることが重要であると考えていることから、保安林との調整については、養浜の効果を検証後に必要に応じて行っていきたいと考えています。
    セットバックにつきましても、養浜計画の中には今後検討をしていきたいとありますが、当面は養浜のモニタリング調査を確認しながら、侵食対策としてヘッドランドと養浜を進めてまいりたいと考えております。

    【川本】セットバックについて、景観面からも検討すべきである。
    Posted by : 川本幸立 | ◆)2010年02月定例 | 10:36 | - | - | - | - |
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