市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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知事や県議会の体たらくぶり、変革の主体は県民だ
〜知事、県議の資質・能力を見抜く目を持ち、常に監視を怠らず問題があればリコールを
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    地方自治体の首長と議会の関係は、首長、議員それぞれ選挙で選ばれる「二元代表制」であることから、本来、相互に緊張関係を保ち、それぞれ競って住民参加を進めながら自治体運営を進めることが基本です。その場合、議会組織として住民と執行機関にしっかりと向き合うことが重要なポイントだと思います。

    今朝7日の「毎日新聞」は、名古屋市、阿久根市で首長と議会が対立している状況を踏まえて、「揺らぐ二元代表制」「強い首長の権限」「改革進まぬ議会」「背景に住民の議会不信」などという見出しで、二元代表制の現状と課題を探っています。

    記事にある「住民代表としての実質を備えていないから、(首長側に)つけこまれている」(新藤宗幸千葉大教授)、「議会が住民との信頼関係をどう取り戻すかが喫緊の課題だ」(総務省の地方行財政検討会議で出された意見)、「首長が提出した条例案の99%以上が『原案通り可決』」のはその通りだと思います。

    この問題は、ではなぜ能力や資質に疑問のある人物が首長や議員になるのか?なぜ、住民がそういう人物を支持するのか?ということに立ち戻ります。

    ● 職員が質問作成する千葉県議会〜4年間の経験から

    議会・議員の役割は税金の使途の監視と、制度づくりです。
    しかし、今の県議会は、執行機関の追認機関に成り下がっています。議案の調査研究などせず、ただ座っているだけの議員が目につきます。私に「質疑ヤメロ!」と露骨にいう議員もいました。私の場合、一般質問前には当然、現地に足を運び、調査研究や職員からのヒアリングで連日、議会控え室に通い、最後まで質問内容に知恵を絞ります。しかし議会棟全体は定例議会質問直前というのに、議員の姿も見えず閑散としています。いつ、どこで質問を作成しているのだろうと不思議でした。
    高い報酬を受け取りながら、職員に質問をつくらせるなどの「八百長と学芸会」議会では、県民から「議会不要」「税金泥棒」と言われて当然だと思います。

    なぜ、こうなったのか?

    千葉県が正すべき喫緊の課題は、

    仝幹部と議会多数を占める自民党の馴れ合い
    60年間、まともな地域経済波及効果の検証も行わず推し進めてきた中央依存(=中央利権と結びついた)の地域開発

    であることを私は再三指摘してきました。
    私は県議会の体たらくぶりは、中央・地方の利権構造と密接に結びついていると考えます。利権構造をどう変えていくのかという視点が不可欠です。

    そのことを踏まえた上で、県議会のあるべき姿を考え、県議会を改革する主体は誰なのかを考えて見ましょう。
    地方自治法には、執行機関は「議会の議決したものを執行する」と規定されていますから、確かに議会の責任と役割は重大です。

    議会の本来の姿は、
    仝当局(執行機関)と毅然と対峙し、オープンな議場で真剣勝負する、
    (実態:議場の外で、行政官僚と議会多数派の有力議員らが手打ちをして決めている?!)
    県民参加を推進し、県民と一緒に議会で議論する、
    (実態:請願提出者の意見陳述の機会を認めないなど、県民を排除するのが「慣わし」となっている)
    5聴同士が議論する、
     (実態:議案そのものに深い調査研究をしていないので、議論にならない。また、発議案について発議した会派に質疑しても、中央からのトップダウンの発議内容のため、まともに答えられない)
    というものです。

    議員の資質・能力として、市民的な感覚とともに行政職員と対等に政策論議できる総合的な専門性が求められます。議員活動をサポートする議会事務局機能の充実も不可欠です。

    最後に、県議会を変える主体は誰なのか?
    そもそも、自治の主体である県民には、知事、県議の資質・能力を見抜く目と、常に政策をチェックして、問題があればリコールしてクビをすげ替えることが期待されます。県民は知事と県議会を「統制」しなければなりません。
    (参考:「討議する議会」江藤俊昭著、公人の友社)


    1月2日に登った鋸山。
    はるかに山砂採取で問題となった「きなだ山」をのぞむ。





    Posted by : 川本幸立 | 地方自治 | 22:57 | - | - | - | - |
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