市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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千葉県内でも福島原発事故によるセシウム汚染地域
〜文科省による航空機モニタリング測定結果(9月29日発表)
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      左膝の骨折の手術をしてから3ヶ月たちました。平坦な道であれば普通通り歩けるようになりましたが、膝の屈伸の度合いが大きくなる階段の昇降などはそういう訳にはいきません。先月、米国シカゴでは欲張って5〜6時間歩き回りましたが、長時間歩くとどうしても膝の痛みや違和感が大きくなります。
     昨日の医師の診断によると、あと3ヶ月はかかるだろう、自転車はいいが山登りなどはダメ、無理をしてはいけない、ということでした。

    ●明確な根拠のない避難準備区域の解除

     文科省によるモニタリング結果が公表されています。
     昨日、なんと6〜7月に実施した結果として、原発から45kmの飯館などの土壌からプルトニウム238(半減期88年)などが検出されたこと、ストロンチウム89(半減期50日)が約79km離れた白河市などで広範囲に検出されたこと公表しました。今頃になって公表するとは明らかな被曝危険情報の隠蔽であり、「生命の権利」の侵害に他なりません。
     
    一方で政府の原子力災害対策本部は30日、「原子炉の状態が悪化する危険はなくなった」(枝野経済産業相)として半径20〜30km圏の福島5市町村(南相馬市、田村市、楢葉町、広野町、川内村)の避難準備区域を解除しました。
     驚くべきことに未だ内閣府原子力安全委員会委員長に居座り続ける斑目春樹氏は、「循環注水冷却システム」が安定稼動し、「余震や津波で再び冷却が止まっても、避難に時間的余裕がある」と解除を了承したと伝えられています。(10月1日「毎日」朝刊)

     しかし、核燃料の状況はまったく不明のはずで、循環水システムといっても注入している水の相当量が漏洩し地下水や海を汚染し続けており、汚染水の浄化能力のアップや設備の劣化の危険性も今後の大きな課題と指摘されています。「危険なし」「安定稼動」「冷却停止でも避難できるので問題なし」などといえる根拠はありません。
     さらに除染すれば大丈夫ということのようですが、広範囲に除染すること自体が困難ですし、また法令で規定する年間被曝(体外被曝+体内被曝、但し自然放射線量を除く)限度1mSvを厳守することを最初から度外視しているものと思われます。

    つまり、総被曝量=外部(地表+大気)+呼吸+飲み水+食品とし、それぞれの割合を1/4とラフに考えると、外部被曝は0.25 mSv/年以下に抑えねばなりません。さらに本来は放射線感受性を考慮して子どもの場合さらに厳しく数値を抑える必要があります。現在、5市町村でこれらを厳守できる大気中の放射線量値を測定している場所は少ないのではないでしょうか。
     
    ● 千葉県にも東電福島原発事故によるセシウム汚染地域

     ところで、29日には、千葉県域の航空機モニタリング測定結果が公表されました。
    今回のモニタリングの飛行高度は対地高度で150m〜300m、その測定値は、航空機下部の直径約300m〜600m(飛行高度により変化)の円内の測定値を平均化したものであり、モニタリングにおける航空機の軌跡幅は3km程度、ということですから詳細にまんべんなくということではないものの、全体の分布、傾向を把握したものということでしょう。

    測定日は9月8日〜12日、地表面から1mの高さの空間線量率(μSv/時)、地表面への放射性セシウム(134、137)の沈着量(Bq/)が測定されています。
     緑区は、空間線量率(μSv/時)は0.1以下、セシウムの沈着量(Bq/)は10k以下です。
     一方、県内では、空間線量率で、柏、流山、我孫子、松戸、野田、白井、印西などで0.2〜0.5が測定され、セシウム(134と137の合計)については、柏、流山、我孫子、松戸市の一部が6万Bq/屐10万Bq/屬糧楼呂砲△蝓134(半減期2年)、137(半減期30年)それぞれの値も共に3万〜6万Bq/屬糧楼呂砲△蠅泙后

     「チェルノブイリ事故におけるセシウム汚染」(今中哲二)によれば、チェルノブイリ原発事故による汚染地域とは、セシウム137の地表汚染密度が3万7千ベクレル/屐3.7ベクレル/c屐飽幣紊里箸海蹐鮖悗垢海箸多く、「日本の法令では、放射性物質を取り扱う施設においては、放射線管理区域というものを設定して人や物の出入りを管理することになっているが、その管理区域を設定すべき要件の一つが、1平方囘り4ベクレルを越える汚染の「恐れのある」場所とされている。」ということですから、千葉県内でも一定規模の汚染地域がでたということになります。



    ●米国報告
    村にあるコミュニティセンターで図書室、児童書スペース、会議スペース、
    調理スペース、「RecreationDepartment」、警察の駐在所も同居している。

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    Posted by : 川本幸立 | 東北・関東大震災と原発問題 | 20:23 | - | - | - | - |
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