市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

<< 150億円を投入した九十九里浜のヘッドランド事業
推進者が牛耳る会議では、県民への説明責任を果たせない
| main | TPPは地域経済、雇用、地域医療を破壊し、
被災地域の復興に逆行する
〜「毎日新聞」10月12日社説の愚かさ >>
一般人は法令で定める限度
(外部ヒバク+内部ヒバク)1mSv/年を基準に、
子どもはさらに厳しく
0
      13日の「毎日」朝刊は、「福島米 安全宣言」「放射性物質 規制値下回る」との見出しで、放射性セシウムについて県内1174地点すべての検体で国の暫定基準値(500ベクレル/kg)を下回り、964地点で機器の検出限界値(5〜10ベクレル)以下、7地点が100ベクレル以上で最大が163ベクレルであったという福島県の発表内容を報じています。

     国の暫定基準値500ベクレル/kgは9月1日のブログで記したように高すぎます。

     ところで、昨日12日午後は、十数年来、我が家が食する野菜やコメを生産してくれている匝瑳市の無農薬・有機農家Aさんを訪ねました。当然話題は放射能汚染の問題になりました。

    111013-6  111013-7

     Aさんは反原発団体の「たんぽぽ舎」に測定(測定機の検出限界:1ベクレル以下/kg)をしてもらった結果、セシウム134と137の合計で以下のような値だったそうです。

     コシヒカリ  玄米   15ベクレル/kg
            白米    7ベクレル/kg
     もち米    玄米   17ベクレル/kg

     この値は、年間30kgコシヒカリ玄米を食べた場合、換算係数1.6×1/100000mSv/Bqでは、15×30×1.6×1/100000=0.007mSv/年となります。

     一方、千葉県が匝瑳市について公表した8月22日の数値は、12箇所すべてでセシウム134、137とも「検出せず」となっています。
    「検出せず」とは、「放射性物質が存在しない」ではなく、「定量下限値未満であることを示す」ものです。県の定量下限値は、セシウム134  :20ベクレル/kg、 放射性セシウム137:20ベクレル/kgですから、合計して40ベクレル/kg程度であっても「検出せず」となります。もちろん、Aさんの場合、県の検査によれば「検出せず」となります。
    県の検査で「検出せず」と言っても、コメ年間30kgで40ベクレル/kgとすると年間0.018mSvを摂取している可能性があるということになります。

     そこで、この値が安全なのかどうかということになります。いくらを目安にすればよいのか?Aさんの検査結果について評価した第一種放射線取扱主任者の方が、「私見」として次のように述べています。

    「現在、県の検出限界である20ベクレル/kgが安心のための実質的な基準となりつつあります。こちらを基準と考えた方が、よろしいかと思います。
     現実的というのは、自然界には、すでにある程度放射能がありますので、ゼロにすることを考える必要はないだろうということです。自然界にはカリウム40という放射性物質があり、天然カリウム1gあたり30.4ベクレル存在しています。カリウム40はあらゆる食品に含まれ、白米の場合30ベクレル/kgくらい含まれています。
     このカリウム40を下回る20ベクレル/kgを実質的な基準値とすることは一つの目安になると思います。
     ただし、セシウムが体内に取り込まれたときの影響は、まだ研究が十分ではなく、カリウム40の影響と同列に考えてよいという確証はありません。十分な研究結果がでるまでは、念のため、成長期の子どもに関しては、さらに5分の一程度にしたほうがよろしいと思います」

     つまり、一般人はセシウム134,137の合計で40ベクレル/年以下(県検査で「検出せず」のレベル)、子どもは10ベクレル未満ということでしょうか。
     成長期にある子ども、妊産婦の方には、Aさんのように検出限界1ベクレル以下/kgの測定機で測定する必要がありそうです。


    米国報告
     メトロポリタン美術館、ボストン美術館とともに米国の三大美術館の一つといわれるシカゴ美術館。体力的に鑑賞は3時間/日が限度。新館にはシカゴらしく建築関連の展示もある。

    111013-1  111013-5
    111013-2  111013-3  111013-4


    Posted by : 川本幸立 | 東北・関東大震災と原発問題 | 00:07 | - | - | - | - |
    TOP