市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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TPPをめぐる政府内部文書と示唆に富む
「毎日新聞」の「記者の目」
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     ●野田新政権がTPPを推進する2つの理由は
    「米政府への奉仕」と「1%のための日本」

    〜TPP政府内部文書での露骨な表明

     野田民主党政権が11月のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で拙速にTPP(環太平洋パートナーシップ協定)に参加表明しようとしている理由が政府の内部文書で明らかになりました。
    内部文書曰く、
    「米国がAPECで政権浮揚につながる大きな成果を表明するのは難しい。日本が参加表明できれば、米国が最も評価するタイミング。これを逃すと米国が歓迎するタイミングがなくなる」
    「マスメディア、経済界はTPP交渉参加を提案。実現できなければ新聞の見出しは「新政権、やはり何も決断できず」という言葉が踊る可能性が極めて大きい。経済界の政権への失望感が高くなる」
    (「政府のTPPに関する内部文書(要旨)、「毎日」10月28日朝刊)

     つまり、新政権がTPPを推進する大きな理由が、
     嵎得府への奉仕」を最優先し、
    ∨寨莢未燭垢戮社会的責任を放棄し自らの利益を図ることに汲々している経済界に気を使い、
    J得府崇拝のトップが牛耳るマスメディアに配慮する、
    というものです。
     野田新政権の「米政府への奉仕」「1%のための日本」という基本姿勢が改めてTPP政策で鮮明になりました。気になるのは、この内部文書に対してマスメディアの弁明がないことです。
     ところで、「週刊金曜日」10.28号で、経団連会長を務める住友化学工業会長の米倉弘昌会長について、住友化学が米国モンサント社の日本におけるエージェントであり、米倉氏がTPPの利害関係者に他ならないことが指摘されています。

    ●TPPは誰のためのルールなのか? 
    〜示唆に富む「毎日新聞」(10月27日)朝刊の「記者の目」
    (位川一郎記者)


     私は、先日のブログでTPP推進を主張する「毎日」社説を批判したところですが、「TPP交渉参加は本当に必要か 輸出依存 もう見直す時だ」の見出しの「記者の目」の一文は実に示唆に富む優れた内容です。以下にそのポイントを記します。

    TPP慎重派がTPPのリスク、問題点として挙げる項目の多くは、米政府が「年次改革要望書」で日本に要求してきたもので、TPPでの交渉対象となる可能性は否定できない。

    経済連携を広げ輸出と対外投資を増やしても、利益を得るのは輸出企業と株主だけで賃金と雇用は増えない構造にあること。実際、輸出主導で景気が回復した03年〜07年に企業の経常利益48%増、配当金94%増に対し、労働者の賃金は0.3%減。松原隆一郎東大教授は輸出企業が「国内を牽引するのではなく、切り捨てた」と指摘している。

    F本の関税率は一部を除いて低く、海外からの投資も原則自由。経済収支は約17兆円もの黒字(10年)。既に国は開かれ、海外からの果実も十分得ている。

    こ杏瑤らの大規模投資は、あちこちで地域の自立を損ない、コミュニティを破壊し、人と人の絆など国内総生産(GDP)の数字に表れない便益が失われた。食料(F)・エネルギー(E)・福祉(C)の自給という「FEC自給圏」を指針に内需を重視し、地域の自立経済を築いて欲しい。

    ニ念廚砲茲觧餮始家顱環境破壊という事実を日本の消費者も知り、安く輸入すればそれでハッピーなのか、考えるべきだ。



    ホキ美術館
    111031
    約1年前に土気の都市公園「昭和の森」にほぼ隣接して開館した、写実絵画専門のホキ美術館に先日初めて足を運びました。
    写真でも写生でもない究極の繊細と緻密さが売りの写実画です。ちょうど「静物と風景画」展が開会中でした。親しみやすく入りやすいと思いましたが、画家が何を伝えたいのか、鑑賞する側はその「感性」を磨く必要がありそうです。
    施設は、千葉の原風景が広がる豊かな里山環境を潰して開発した大規模で密集した住宅団地の中にあります。その点で 周辺環境に 難があること、LEDなど照明に配慮していますが、一部の展示はガラス反射や外光(天候に左右)の関係で見ずらいものが見受けられました。

    Posted by : 川本幸立 | TPP | 02:39 | - | - | - | - |
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