市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

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「エネルギー政策を考える千葉市民の会」
のHPを立ち上げました
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     ●地震要因説に向き合おうとしない政府の
                                                   事故調査・検証委員会の中間報告


     原発事故をめぐる日本政府の対応は、他国から奇異の目で見られているようです。今秋、米国で開催された国際科学技術社会論学会では、「日本政府はディスオーガナイズドな(整理されていない)知識を発表していた」と米国人研究者から指摘され、作業服姿で記者会見する枝野や菅の写真は800人の聴衆の失笑をかったそうです。(「毎日」12月24日朝刊、KEY PERSON INTERVIEW 藤垣裕子・東大教授(科学技術社会論))

     さて昨日26日、福島第一原発の政府の事故調査・検証委員会(委員長・畑村洋太郎東大名誉教授、失敗学)が中間報告書を公表しました。12人のメンバーには原子力、プラント施設の専門家はおらず、原子力マフィアの全貌を明らかにしての責任の追及もありません。一方、「一部研究者の間には、原子炉圧力容器・格納容器・重要な配管類の一部が、地震により破壊されたのではないかとの指摘もある。当委員会のこれまでの調査ではそうした事実は確認できていない」として、地震要因を否定しようと躍起です。
    17日のブログで指摘しましたが、経産省原子力安全・保安院が今月上旬にまとめた解析結果(「福島第一原発1号機非常用復水器(IC)作動時の原子炉挙動解析」)で、地震の揺れで原子炉系配管に0.3平方造竜砧(漏水量約7/時)が入った可能性が指摘されています。この一番肝心な点について主犯である政府の「自作自演」の幕引きに手を貸す姿勢は、他国から失笑をかうこと間違いないでしょう。

    「毎日」12月22日朝刊「記者の目」の「許されない「自作自演」の幕引き〜福島第一原発の「収束宣言」」によれば、
    ‖萋鷂業が奇跡的に人海戦術で冷却できたのは、地震発生が金曜日の午後で、協力企業の作業員数千人がたまたま施設内にいたから対応できた。
    第一原発4号機使用済み核燃料プールが溶融すれば最悪の場合、首都圏の3千万人が避難を強いられる事態が目前だったが、空焚き直前、4号機内で起きた水素爆発の衝撃で核燃料プール横の別なプールの水が偶然、核燃料プールに流れ込み危機を免れた。
    2号機では、原子炉建屋の窓が、隣接する1号機の水素爆発の衝撃でたまたま開き、水素が排気されて建屋内の爆発が回避された。
    というもので、首都避難の恐れは偶然が重なり回避されたということです。

     今からでも遅くない、事故調査・検証委員会のメンバーに原発事故の警鐘をならしてきた小出裕章氏や田中三彦氏らを加えるべきです。

    ●「エネルギー政策を考える千葉市民の会」のHPを立ち上げました
     
     4月に設立した「エネルギー政策を考える千葉市民の会」のHPがようやく立ち上がりました。
     12月7日、8日実施した緑区内放射線量測定結果報告も掲載しています。ぜひ、ご覧ください。

    【設立趣旨】原発震災を許してしまった世代として
                                                              未来への責任を果たす


     2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震に伴う東京電力福島第一原発の事故(=原発震災)により、大量の放射性物質が大気に地下に海に拡散しました。(注)
    千葉県内でも「汚染状況重点調査地域」(年1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)を超える地点が目安)に9市(柏、松戸、流山、野田、我孫子、鎌ヶ谷、印西、白井、佐倉)が指定されました。

    千葉市の行っている空間放射線量率の測定結果(公園の広場など地表面から50僂旅發機砲任蓮美浜区が毎時0.08~0.14マイクロシーベルト、花見川区0.07〜0.24、稲毛区0.09〜0.17です。千葉市の下水汚泥焼却灰(10月現在、放射性セシウム2000ベクレル/堊宛紂砲老津や富津の水源地(農業用水、飲み水)にある産廃処分場に最終処分されていますが、地域住民たちは、11月28日に千葉知事あて「放射性物質を、小櫃川、湊川の水源地の産廃処分場へ搬入することを直ちに中止すること」を求める陳情書を提出しました。

     一方、1986年のチェルノブイリ原発事故では、事故5年経った1990年ごろから甲状腺ガンの発生率が増え、現在も事故前のレベルに戻ってはいません。また2009年〜2010年に行われた調査では、事故から25年経った今も食物連鎖を通して子どもたちの内部被ばく(セシウム137、半減期30年)が続いていることが分かりました。(「チェルノブイリと小児がん 命と絆を守る」2011年11月18日、主催:ロシア小児がん交流シンポジウム千葉2011実行委員会)

    今後、日本でも食物連鎖を通じて低線量内部被ばくにより、とりわけ子どもたちの健康被害が危惧されています。一方、政府は12月16日、未だ放射性物質が漏出し原子炉内部の状況の確認もできず事故の詳細も未解明であるにも関わらず、「原発事故は収束」「原子炉が冷温停止状態」を宣言し、国内の原発の再稼働、さらには海外への原発輸出を推進する姿勢が露骨です。

     原発震災を許してしまった世代として、私たち一人一人は次の世代、未来に対する責任として2つの使命を果たす必要があると考えます。
    (1) 乳幼児、子どもたちの健康を守ること
    (2) 原発震災を二度と繰り返さないために脱原発を実現するとともに、エネルギー多消費型の社会を見直すこと

     そのために、私たちは今年4月に当会を設立し、千葉県、千葉市、東京電力への要望・申し入れや、意見交換を行い、また地域の放射線の測定を行ってきました。
     未来の世代を思いやり、使命を実現するために共に実践することを呼びかけます。
     
                                                                               2011年12月24日

    注)経産省原子力安全保安院が8月26日発表した東電第一原発1〜3号機から大気中に放出されたセシウム137の量は広島型原発168個分。また、放射性物質の最大放出量(11月26日〜12月6日、液体分は除く)は毎時0.6億ベクレル。

    Posted by : 川本幸立 | - | 10:08 | - | - | - | - |
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