市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

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原発メーカーから寄付を受けた御用学者が
主導し傍聴者を締め出す
「ストレステスト意見聴取会」は茶番〜
「脱原発世界会議」登壇者有志が
ストレステストで緊急声明!
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      昨年の7月7日、当時の菅首相は予算委員会で「全原発を対象にストレステストを実施する」と発言し、それを受けた枝野、海江田、細野の三閣僚名による実施声明の中に「一次評価を停止中原発の運転再開の条件とする」との記載がありました。
     7月22日に、原子力安全保安院よりEU仕様書を下敷きにしたという計画書が出され、これに基づき10月28日の関西電力大飯3号機を皮切りに、伊方3号機、大飯4号機、泊1.2号機、玄海2号機、川内1、2号機、美浜3号機、敦賀2号機、東通、高浜1号、柏崎1、7号の報告書が事業者より原子力保安院に提出されています。

    ストレステストの目的は「福島事故を踏まえ、地震・津波などの想定を超える事象に対して、プラントがどの程度の裕度(頑強性)を有しているのかを評価する」「事象に対する防護手段の多重性を確認し、脆弱箇所を認識する」といいますが、現状のストレステスト結果報告の内容及びその内容について保安院が有識者からの意見を聴取する場である「意見聴取会」(正式名称:発電用原子炉施設の安全性に関する総合的評価に係る意見聴取会)の状況をみても、原発再稼動の可否を審査するようなものではありません。

    私もストレステストの結果報告内容については「プラント技術者の会」の取組を通じて原子炉建屋の耐震性について検討してきました。ストレステスト、「意見聴取会」の問題点を整理すると以下のようになります。

    (‥膸故以前の安全審査の枠組みの中での審査である。
    肝心の福島事故の知見が反映されていない。
    8胸厠六楡澆慮〆此安全性の解析、評価を担うJNES(原子力安全基盤機構)は原子力業界の出身者を多数採用し、検査の中立性、公正性に疑念がある。「意見聴取会」に陪席のJNES担当者5名の内、3名は三菱重工業出身者。
    た涌戰潺后∈猯僧化、故障・トラブルが同時に起こることを想定しない理想条件下での机上のシュミレーションに過ぎない。
    ッ録牝阿魏畩評価している。
    Ψ物や機器は倒壊するまで健全とし、大地震動による設備・配管の損傷、地震動後の維持管理、大規模な余震への対応が考慮外である。
    А岼娶聴取会」の11名の委員の内、岡本孝司(東大教授)、阿部豊(筑波大大学院教授)、山口彰(阪大大学院教授)は、それぞれ三菱重工(系も含む)から200万円、500万円、3385万円の寄付を受け取り、「利益相反」(=一人の人間が泥棒と警察の両方をやること)そのものであり、実際、「早期再稼動」を最優先した強引な「意見聴取会」の進行が目につく。

     そこで、私は風邪と腰痛で参加できませんでしたが、14日、15日と横浜で開かれ延べ1万1500人が参加した「脱原発世界会議」で登壇者有志による緊急声明が出されました。
    岡本、阿部、山口の3委員の辞任とともに、御用学者を排除し今までの議論を白紙に戻し一からやり直すことを強く求めます。

    ●「脱原発世界会議」登壇者有志がストレステストで緊急声明!

    経済産業大臣 枝野幸男 様
    原子力安全・保安院長 深野弘行 様

    「ストレステスト意見聴取会」について
    傍聴者締め出しの撤回と「利益相反」委員の解任を求めます

     東電福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染され、世界中の人々が影響を受けています。今、世界中が福島事故の収束と日本の今後の脱原発政策の早急な実施に注目しています。
     私たちは、福島のような事故を二度と繰り返さないために、1月14日から15日まで横浜で開催された「脱原発世界会議」に出席するために集まりました。
    日本側登壇者の責任において、以下を緊急に要請します。
     枝野経産大臣は、就任時に情報公開を強く指示されたと聞いています。即時に善処してください。

    1 傍聴者を会議会場から締めださないで

     次回1月18日のストレステスト意見聴取会には、会議室での傍聴が許可されないと発表されました。定期点検中の原発の再稼働問題が緊急の重要課題である現在、それに緊密に関わるストレステスト意見聴取会は、密室で議論されるべきではなく、会議室での傍聴を許可することが民主主義の原則に従うものです。
     是非とも同室で傍聴できるように善処願います。

    2 利益相反行為を許さず、原発業界から寄付を受けている委員を解任して

     司会役の岡本孝司委員を含め、原発業界から寄付を受けている委員たちが3人もこの会の進行を主導していることは、許されません。原発大事故のあとの原発の再稼動にかかわる重要事項の決定に、利益相反行為の可能性のある者たちを起用することは、言語同断です。即刻、岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員を解任して下さい。

    以上、強く要請します。

    2012年1月15日 

    脱原発世界会議 登壇者有志

    雨宮処凛 作家・活動家
    飯田哲也 環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長
    岩上安身 ジャーナリスト・IWJ 代表
    金子勝  慶應義塾大学経済学部教授
    鎌田慧 ジャーナリスト
    河合弘之 弁護士・脱原発弁護団全国連絡会代表・浜岡原発差止訴訟弁護団長
    川崎哲 ピースボート共同代表
    阪上武 福島老朽原発を考える会代表
    鈴木かずえ 国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
    アイリーン・美緒子・スミス 環境ジャーナリスト、グリーン・アクション代表
    豊田直巳 フォトジャーナリスト
    伴英幸 原子力資料情報室共同代表
    マエキタミヤコ 広告メディアクリエイティブ(サステナ)代表
    松田美由紀 女優・写真家
    満田夏花 国際環境NGO FoE Japan 理事
    山本太郎 タレント・俳優
    (アイウエオ順)

    連絡先:「脱原発世界会議」実行委員会
    (この件問い合わせ:グリーン・アクション 090-3620-9251 スミス)

    Posted by : 川本幸立 | 東北・関東大震災と原発問題 | 02:02 | - | - | - | - |
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