市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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毎日新聞はアンケート対象になぜ核空母ジョージ・ワシントンの母港の横須賀がある神奈川県を含めないのか?!〜原発から30匏内の緊急防護措置区域(UPZ)に含まれる21道府県の避難対策に関するアンケート結果報道から
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     今朝の「毎日新聞」朝刊は、「原発避難『手段確保』2県」「21道府県『避難先』は7道県」「放射性物質拡散予測 境界線『単純視危険』」「実測と異なる公算大きく」との見出しで、原子力規制委員会が24日にまとめた「原子力災害対策指針案」で、核発電所から30匏内の緊急防護措置区域(UPZ)に含まれる21道府県の避難対策に関するアンケート結果を報じています。

     しかし、21道府県の中には、熱出力60万kwと言われる軽水炉を2基搭載する核空母ジョージ・ワシントン(GW)の母港がある横須賀市のある神奈川県は含まれません。東京湾北部で巨大地震の発生する確率が4年間で70%と言われ(東大地震予知研究センター長の平田教授)、横須賀市内で3本の活断層が確認されていることから横須賀軍港では震度7、引き潮で最大4.6mも海面が下がると指摘されています。

    一方、GWが停泊する12号バース付近の水深は15mしかなく、艦底から海底まで3mしか余裕がありません。これでは大地震動時、艦底が海底に接する可能性があります。また、寄港中は原子炉の崩壊熱を冷やすために独自の発電所や純水製造工場を建設しましたが、それらは埋め立て地にあり、地震による液状化によって機能を失う可能性は否定できません。外部電源、純水も途絶え、着底で艦底からの冷却用海水も取り込めなければ、福島第一と同様のメルトダウン(炉心溶融)を起こす危険性があります。
    (「原発ゼロとともに原子力空母の母港撤回を 海に浮かぶ原子炉=原子力空母ジョージ・ワシントン」鈴木和弘・著)

     なぜ、GWを取り上げないのか?それは、日本の国内法規の適用対象外であり、日本政府も、米軍側が発表した「原子力空母の安全性に関するファクトシート」で「事故はあり得ないし、仮に事故が発生しても基地の外には放射能は及ばない」と「安全性の確保」を強調しているからでしょう。
     しかし、このことは「オスプレイは安全」と強弁することとまったく共通しています。
     国民の生命・健康を守ることが政府、自治体の第一の使命です。神奈川県横須賀軍港から30匏内の避難対策を検討すべきですし、ジャーナリズムもきちんと取り上げるべきでしょう。

     そもそも尖閣・竹島をめぐる国境問題では煽り報道を繰り返す一方で、米政府・米軍がからむ問題となると政府や自公民らと同様「対米従属」の立場で米軍の「安全神話」の虜になるメディアのあり方が、ここでも厳しく問われています。

    ●    核空母ジョージ・ワシントンはなぜ危険か?〜平和バスツアー「横須賀軍港めぐり」より

    10月19日(金)は、毎秋恒例となった「とけ・九条の会」の平和バスツアー(5回目)の「横須賀軍港めぐり」に参加しました。バスツアーは例年、土曜日か日曜日に実施してきましたが、目当ての「軍港クルーズ」(約45分、団体1080円/人)が10月の土日はすでに予約でいっぱいということで、今年は平日実施となりました。

    ところが、台風接近の影響で19日の運行の中止が前日の18日に発表されました。早々に定員一杯となりキャンセル待ちの方が出るほどだった今回のツアー、参加者の方々がクルーズなしで満足いただけるのかという主催者側の心配を吹き飛ばしてくれたのが、現地ガイドを務めていただいた神奈川県平和委員会の鈴木和弘(元船乗り)さんでした。

    食事(海軍カレーセットMサイズ1344円など)時間を含めて午前11時〜午後2時半の3時間半、「ヴェルニー公園〜ショッパーズプラザ〜按針台〜市営埠頭」とバスで移動しながら、平和委員会作成の詳細な「横須賀軍港案内図」と見比べつつ陸から停泊中の艦船、米軍及び自衛隊施設とその機能・役割について詳細にお話を伺うことができました。実は、今の民間の営利ベースの軍港クルーズは、鈴木さんたちが平和運動の一環として行っていた平和クルーズからヒントを得たものだそうです。

    横須賀を母港とし、熱出力60万kwと言われる軽水炉を2基搭載する核空母ジョージ・ワシントン(GW)の姿はありませんでしたが、「しらせ」(文科省建造、設計・運用は防衛省)、ヘリ空母「ひゅうが」、そして米のイージス艦などを眺めることができました。

    核空母の危険性は何か?すでに紹介した大地震動時の危険性以外に、前掲の鈴木和弘さんの資料からまとめてみると、
        軍事機密を盾に、その出力や構造、安全体制などは一切公表されず、国の機関によるチェック体制(安全審査・報告義務・立ち入り検査・防災に関する事業者の責務)も及ばない。
        戦争遂行優先で安全性は後回しとなっており、狭い空間への無理な設計と構造、揺れる艦内への設置という不安定な状況、艦載機の離着陸時の衝撃や急激な出力の上げ下げなど陸上の核発電所ではありえない状況におかれている。
        長期にわたり燃料交換を不要とし、急激な出力調整(わずか1分で出力を100%まで上げる)などのために、ウラン235を95〜97%(核兵器と同程度の濃縮度)にまで濃縮した核燃料を使用している。
    ということになるようです。

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    121025-1   121025-2 
    ベルニー公園からの眺め

    121025-3   121025-4   121025-5  
    按針台公園からの眺め
    奥に見えるのがアメリカ海軍ブルー・リッジ級揚陸指揮艦
    CG-67 タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦21番艦「シャイロー」
    手前側は海上自衛隊艦艇、左から
    DD-152 汎用護衛艦あさぎり型2番艦「やまぎり」
    DD-111 汎用護衛艦たかなみ型2番艦「おおなみ」
    DDG-172 ミサイル護衛艦はたかぜ型2番艦「しまかぜ」
    DD-115 汎用護衛艦あきづき型1番艦「あきづき」
    DD-104 汎用型護衛艦むらさめ型4番館「きりさめ」
    ??? むらさめ型?(隣のきりさめのそっくりさんだけど
    マストのレーダーが無い??)
    DDH-181 ヘリコプター搭載護衛艦ひゅうが型1番艦「ひゅうが」

    3枚目は左から
    ASE-6102 試験艦あすか
    DD-102 汎用護衛艦むらさめ型2番艦「はるさめ」
    DD-110 汎用護衛艦たかなみ型1番艦「たかなみ」
    AGB-5002 砕氷船しらせ

    121025-6   121025-7  
    長浦港(海上自衛隊司令部を背景に)
    DD-125 汎用護衛艦はつゆき型4番艦「さわゆき」
    (さわゆきの奥)↓
    DDG-171 ミサイル護衛艦はたかぜ型1番艦「はたかぜ」?
    2枚目
    MSO-301 掃海艦やえやま型
    Posted by : 川本幸立 | 米軍基地問題 | 15:26 | - | - | - | - |
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