市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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お粗末な国会論議〜安倍や野田の支離滅裂な「対米従属」「日米同盟基軸」賛美論
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      「日米安保により米兵は日本が侵略されたとき、血を流して日本を守ってくれる・・・」、31日、昼食をとるために入った店のテレビから衆院代表質問の安倍晋三の声が耳に入りました。
    一方、野田首相は29日の所信表明演説で、「あくまで基軸になるのは日米同盟です。その基盤を強固なものにしなければなりません」と述べました。

    安倍や野田ら、国家権力の一翼を担う方々には国際法(国連憲章や条約など国家間の関係を規律するルール)を厳格に理解することが求められます。
    そもそも日米安保条約のどこから安倍がいうような解釈ができるのか?
    中国、韓国、ロシアをはじめとする周辺諸国との安定した信頼関係を取り結ぶよりも「日米同盟」を優先する方が良いと野田が主張する根拠がどこにあるのか?

    安保条約、そして2005年10月にライス国務長官・ラムズフェルド国防長官と町村外務大臣・大野防衛庁長官の間で交わされた「日米同盟 未来のための変革と再編」に基づけば、
      崙米同盟」では米国は法的に日本の防衛義務を負ってはいない。安保条約第5条は、米国は「自国の憲法上の規定に従って行動する」と書いており、武力攻撃に対して軍事介入するには連邦議会の承認がもとめられる。つまり「第5条の対象であること」が直ちに「武力行使を受けた場合、軍事介入すること」にはならず、あくまでも「自国の憲法の規定に従って行動する」と規定されているに過ぎない。
    ◆\躋佞里茲Δ陛舫拮瑤遼姫劼脇本が独自に防衛することとされている。
     日本の施政の下にない竹島や北方領土は最初から安保条約第5条の対象から外れている。したがって、攻撃を受けて他国の管轄下になった「固有の領土」も安保条約の対象から外れる。
    となります。

    つまり安倍の国会発言は「国際法」に基づけば事実誤認になるでしょうし、野田の日米同盟最優先の演説もその根拠は実に希薄です。米国の領土政策への考察が不足しています。

    米国が領土問題でどのような態度をとってきたのか?
     .熟△梁估参戦を求めてヤルタ協定を締結し「千島列島のソ連への引き渡し」に主導的役割を果たした。
    ◆,海離筌襯振定の「千島列島のソ連の引き渡し」を尊重したポツダム宣言、サンフランシスコ平和条約を作成した。つまり、ポツダム宣言では、北海道・本州・四国・九州以外の諸小島の領土主権は連合国が決定するとし、平和条約では千島列島の放棄が明記された。
     歯舞・色丹の2島返還で日ソ交渉がまとまろうとした時、米国は「日本が国後・択捉をソ連に帰属せしめたら」、米国は「沖縄を併合する」「サンフランシスコ平和条約による一切の権利を留保する。平和条約をチャラにする」と日本を脅して妨害した。(「日本の国境問題」孫崎享著、ちくま新書)
    ぁ^貶、サンフランシスコ平和条約では、台湾、南樺太・千島、南沙・西沙諸島に関し、日本による領土放棄が規定されているが、どの国に対して放棄したのか明記せず、放棄した領土の範囲にについて明確な定義をしなかった。これは竹島、尖閣、千島の帰属が将来係争となる余地を残そうという米国の戦略的・政策的考慮によるものであった。(「サンフランシスコ条約の盲点」原貴美恵著、渓水社。浅井基文コラム「21世紀の日本と国際社会」)
    ァ.汽鵐侫薀鵐轡好格刃他鯡鷓鄒過程で、日本が現在「固有の領土」と主張している尖閣、竹島、北方4島を明確に日本の領域から外す案もあった。(前掲、浅井基文コラム他)
    ということを直視すべきです。
    米兵による暴行事件が相次いでいます。

    どう考えても脱・原発、脱・対米従属(=安保条約破棄)、過去の侵略戦争の清算、長期的目標としての東アジア共同体構想の共有、という方向にしか、日本が国際社会から孤立せず、「持続可能な社会」へと進む道はなさそうです。

    Posted by : 川本幸立 | 米軍基地問題 | 13:43 | - | - | - | - |
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