市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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戦後の文教政策を牛耳ってきた自民党の偏向した教育政策こそ、「日本の恥」の源〜NHK経営委員に未だ居座る百田尚樹の妄言を嗤う
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    6月17日朝は、土気駅前で一面見出し「戦争する国づくりノー!」のとけ・九条の会ニュース第47号を7名で配布しながら、通勤通学の人々に、安倍政権の集団的自衛権容認の解釈改憲の動きに対して、主権者として「ノー」の意思表示をするよう訴えました。

    私は、
    「理研のSTAP細胞問題では、『STAP細胞』ではなく『ES細胞』が用いられた疑いが極めて高くなったということで、理研の外部有識者による改革委員会が、『世界の3大不正の一つ』と指摘する大問題になっています。
    しかし、このSTAP細胞問題が足元に及ばない不正、詭弁、無法を強引に進め、『俺が憲法』だと主張しているのが安倍政権です。

    この愚かな坊ちゃん総理は『米国の若者は血を流すから日本も血を流すべきだ』『尖閣諸島は米国が守ってくれる』などと言っています。戦争を回避し国民の生命を守ることが政治家の使命であることの自覚がないばかりか、国民に死を強要するものです。同時に詭弁そのものです。現況の米中関係、1973年の『議会と大統領の戦争権限に関する合同決議』に照らせば、『米国の若者が血を流す』ことはありえませんし、2005年の『日米同盟:未来のため変革と再編』では明確に尖閣諸島などの島嶼部は日本の防衛の範疇とされています。

    そもそも国連は個別・集団的自衛権行使そのものの要件を厳しく制限しています。自公で集団的自衛権行使について協議していますが、それらはこうした要件を逸脱しています。

    憲法制定権者である皆さんが、インターネットなどを活用して日米安保条約第5条、2005年の『日米同盟:未来のため変革と再編』、国際連合憲章、1974年の国連総会決議『侵略の定義に関する決議』、1998年『国際刑事裁判所に関するローマ規程』などをしっかり調べて確認してください。」とマイクで訴えました。

    ■なぜ、国連憲章・総会決議、日米安保条約、地位協定、さらにはポツダム宣言、過去の日本の侵略行為について、無知であり無関心であることが放置されるのか?

    しかし、いつも思うことですが、なぜ国連憲章・総会決議、日米安保条約、地位協定、さらにはポツダム宣言、過去の日本の侵略行為について、主権者である国民の多くは無知であり無関心なのでしょうか?
    それはこうした事実をしっかり教えてこなかった戦後の学校教育が大きく影響していると思います。

    そしてそれは憲法改悪(背景には戦前の国家体制の賛美がある)を目指して1955年に結党した自民党が、「多くの政策決定に教育の論理とは全く異質の政治の論理、経済の論理」(「自民党の教育政策」山崎政人著、岩波新書、1986年)を教育に持ち込み、戦前の日本の国家犯罪とそれがもたらしたものを隠ぺいするために教科書検定などで「歴史の偽造・隠ぺい」を謀ってきたからに他なりません。

    ちょうど今朝(19日)の朝刊に、多くの人から罷免を請求されているにもかかわらずNHK経営委員に居座り続ける百田尚樹が静岡青年会議所が主催した講演会で、「日教組は本当に日本のがん」「南京大虐殺はなく、従軍慰安婦はうそ」「日教組は何十年間も、純粋無垢な子どもたちに贖罪意識を教え込んでいる。まず、「日本はすばらしい」ということを教えなければならない」「日本人でいることが恥ずかしいと教え込まれた子どもたちは立派な大人にはなれない」などと述べたことが報じられています。(「東京」朝刊)

    百田や自民党、あるいは財界のトップが「日教組が教育を牛耳っていた」時期に、私は公立の小・中・高に通っていましたが、日教組の「に」の字も感じたことはありませんでした。被害の事実は少しだけ教えるが加害の歴史は学びませんでした。私は、日本の近代歴史を、自分で書物を読み、戦争の時代を生きた両親・親戚から話を聞き、現場に足を運び、学校教育とは縁のないところで学びました。

    そもそも「日教組が教育を牛耳る」などという事実はなく、実際に牛耳っていたのは憲法改悪・戦前回帰を目指す自民党に他なりません。
    前掲著(「自民党の教育政策」)も「自民党は常に、教育を日教組の手から取り戻すのだ、といい続けた。しかし実際に、日教組が教育をわがものにしたという時期があったのだろうか。自民党はただ、教育を自分の思い通りのものにしようとしたにすぎなかったのではないか。教育がこのような政治の論理だけに動かされることが、教育の偏向だろう。」と指摘しています。

    自民党による偏向教育のおかげで、近代歴史にウトクかつ無関心、さらに論理的思考の習慣も乏しく、主権者としての自覚も薄い、さらに百田のような人物がNHK経営委員になる、ヘイトスピーチ跋扈の背後にある差別・格差・戦争をあおる安倍ナチ政権のファシズム政策・・・これらこそ、「日本人として恥ずかしい」と思います。

     
    Posted by : 川本幸立 | 憲法 | 22:31 | - | - | - | - |
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