市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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性差別発言は、愚かな議会の「氷山の一角」 〜世界に「日本の恥」をさらさないためにも、性差別禁止法の制定と抜本的な議会改革を
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    都議会の18日の本会議での「結婚した方がいいんじゃないか」「産めないのか」などの性差別発言が世界から注目されています。
    これについて「議会の品位」を傷つけたという批判が多くみうけられますが、そもそも「八百長と学芸会」議会に「品位」など最初からあろうハズはなく、中身の空っぽさを主権者への居丈高な「威厳」で取り繕っているのが実態です。
    つまり性差別発言は愚かな議会の「氷山の一角」にすぎません。

    そして、このような愚かな議員たちを選んだ有権者としての責任と自覚が厳しく問われるべきでしょう。いつもの「騙された」などという言い訳で「被害者」づらをするのではなく、議会や議員の本来の使命とは何か、憲法第12条(国民の不断の努力)・第8章「地方自治」に照らして、自らの主権者としての使命(権力の監視)とは何か、これらを考える絶好の機会です。ともかく戦後一貫した自民党の介入による偏向教育のおかげで、学校ではほとんど学ぶ機会がなかったことです。有権者が変わらなければ、議会や議員が変わるハズがありません。
    日本国憲法は、13条で個人の尊重や幸福追求権という「人格権」を規定し、14条で人種、性別などによる差別を許さない法の下の平等を規定し、21条の「表現の自由」に優越するものと解される。しかし、日本には差別を禁止する法律はまったくありません。(「増補新版 ヘイトクライム〜憎悪犯罪が日本を壊す〜 前田朗著、三一書房」)
    であれば、性差別禁止法をこの機会につくってはどうでしょうか?

    ■典型的な自民党議員〜鈴木章浩議員のHPから

    さて、発言から5日たって、複数の発言者の内、自民党の鈴木章浩議員が23日午後、記者会見で謝罪しました。彼は午前中は「(発言は)していない」と繰り返していたといいます。
    そして辞任はせず、自民党会派を離脱して、「これからも私がやらなくて誰がやるのか」と一人会派の「都議会再生」を結成しました。謝罪すればご自身は少なくとも「再生」したつもりのようです。


    そこで、どんな信念の人かと思い、鈴木議員のHPを覘いてみました。

    すぐに目につくのが、「ゆるぎなき信念が東京を変える」という言葉。6/20「週刊金曜日」の永六輔さんの「無名人語録」の「舌っ足らずの首相だとは思っていたけど、足りないのは舌だけじゃないね」を思い起こさせます。
    次に「ブログ」を覘くと、あちこちの行事に顔を出したという軽い話ばかり。

    「ごあいさつ・政策」では、「日本のすばらしい文化、歴史、伝統、そして日本人の高い精神性をしっかりと受け止め、次世代に夢と希望の持てる社会を継承していくのは、 私たちの責任です。その責任を果たすために、私たちが日本人としの誇りを取り戻し、周りを思いやる絆の精神を発揮して、努力が報われ、 お互いが支えあう自助、共助の社会を構築していくことが重要です」とし、続けて、「そしてその元となる日本の元気、勇気は、日本の経済の再生から生まれ、 その中心となるのが東京であります。日本の首都東京が、力強く鼓動し、日本を牽引するエンジンとならなくてはなりません」あります。
    つまるところ、一層の東京一極集中による「カネ儲け」こそ「日本人の高い精神性」と元気の源だと主張しているようです。

    「政策の10カ条」をみると、トップはドアホノミクスの推進で、教育改革では「他を尊重し、和の精神を伴に醸成しうる道徳授業の必修化を実現致します」とあります。それほど「道徳」が好きなら憲法前文に明記された「政治道徳の法則」をご自身がまずしっかり身に着けてほしいものです。

    また、真の保守主義者なら、「高い精神性」「誇り」を言う前に、少なくとも2009年11月6日の即位20周年を迎えての記者会見で、在日外国報道協会代表の「日本の将来に何かご心配をお持ちでしょうか。お考えをお聞かせください」という質問に対する天皇明仁の以下の発言を心に刻むべきです。
    「私がむしろ心配なのは、次第に過去の歴史が忘れられていくのではないかということです。昭和の時代は、非常に厳しい状況の下で始まりました。昭和3年、1928年、昭和天皇の即位の礼が行われる前に起こったのが、張作霖爆殺事件でしたし、3年後には満州事変が起こり、先の大戦に至るまでの道のりが始まりました。第一次世界大戦のベルダンの古戦場を訪れ、戦場の悲惨な光景に接して平和の大切さを肝に銘じられた昭和天皇にとって誠に不本意な歴史であったのではないかと察しております。昭和の60有余年は私どもに様々な教訓を与えてくれます。過去の歴史的事実を十分に知って未来に備えることが大切だと思います」(「昭和天皇と戦争の世紀」加藤陽子著、講談社、より)

    ■私の議会改革「10の提案」

    都議会はどうも再発防止決議で幕が引かれる気配です。
    私は、2011年に4年間の千葉県議会活動を踏まえて、議会の愚かな実態とそうした議員を選出して反省のない有権者について以下のようにHPに記しました

    ―議会・議員の役割は税金の使途の監視と、制度づくりです。しかし、今の県議会は、執行機関の追認機関に成り下がっています。議案の調査研究などせず、ただ座っているだけの議員が目につきます。私に「質疑ヤメロ!」と露骨にいう議員もいました。高い報酬を受け取りながら、職員に質問をつくらせるなどの「八百長と学芸会」議会では、県民から「議会不要」「税金泥棒」と言われて当然でしょう。
    地方自治法に執行機関は「議会の議決したものを執行する」と規定されていますから、議会の責任と役割は重大です。
    議会の本来の姿は、仝当局(執行機関)と毅然と対峙し、オープンな議場で真剣勝負する、県民参加を推進し、県民と一緒に議会で議論する、5聴同士が議論する、というものです。
    議員の資質・能力として、市民的な感覚とともに行政職員と対等に政策論議できる総合的な専門性が求められます。議員活動をサポートする議会事務局機能の充実も不可欠です。
    そもそも、自治の主体である県民には、知事、県議の資質・能力を見抜く目と、常にチェックして、問題があればリコールしてクビをすげ替えることが期待されます。県民は知事と県議会を「統制」しなければなりません。

    これらを踏まえて、「千葉県議会が『ぬるま湯議会』『居眠り議会』から抜け出す10の提案」を発表しました。

    都民も、都議会に対し今回の性差別発言を機会に抜本的な改革の実施を突きつけて欲しいものです。
    10の提案を以下に記します。

        議会の使命(税金の使途の監視と制度・政策づくり)を再確認し、「おねだり」はしない。
    (理由)財政状況など眼中になく、地元に公共事業を下すのは議員の仕事ではありません。

        「水面下の取引」をやめ、「口利き」をすべてオープンにする。
    (理由)議員と執行部の水面下のギブアンドテイクがさまざまな不正の要因となる可能性があります。

        職員に質問をつくらせない。
    (理由)議員の任務を職員に任せるのは言語道断。職員がつくる質問は行政をヨイショする内容です。

        会派拘束をやめる。
    (理由)思考停止を強要するトップダウンの「会派拘束」(議案に対する賛否の強要)など本来あってはならないことです。有権者が投票したのは「個人」であり、「会派」ではありません。

        通年議会を導入する。
    (理由)現状の年4回の会期制ではなく、通年開催とする。閉会中の首長の専決処分」を防止する。

        議員同士での討論を活発にし、議会としての総意をまとめ、報告会を県内各地で開催する。各議員の議案への賛否、議会への出欠状況、発言回数などの
    議員通知表」を公表する。
    (理由)調査研究など放棄してただ座っているだけの議員はいりません。議会組織として県民に向き合うことが不可欠です。

        議会への県民参加を推進する。
    (理由)請願者は議会で趣旨説明、意見陳述、質疑応答できて当たり前。議会「多数派」が拒否しているのが実態です。

        常任委員会のインターネット中継を行う。
    (理由)実質の審査の場である常任委員会を衆人環視に。

        議員報酬、政務調査費の見直し、地方議員年金を完全廃止し1円の税金投入も認めない。
    (理由)議員は1期4年サイクルで活動するものであり職業ではありません。報酬は一般生活者の水準からかけ離れたものとせず、政務調査費は総額を見直し、具体的な申告に応じた支給とすべきです。

        議会基本条例、倫理条例をつくる
    (理由)1〜7の改革を明記し、県民と向き合う仕組みが必要です。

     
    Posted by : 川本幸立 | - | 23:06 | - | - | - | - |
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