市民活動家・研究者(前千葉県議会議員)

◆ 川本幸立のブログ

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八百長議会を清算できるか?!〜矢祭町の議員報酬「日当制」が問いかけるもの
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      25日午後は、県庁中庁舎で開催された「第4回千葉県人権施策推進委員会」を傍聴する。子どもの人権について、当事者等からのヒアリングが行われた。対教師暴力による補導事件、障害児の人権侵害などの事例に改めて驚く。
    26日早朝は鎌取駅前での12月県議議会と市議会の速報のセット配布、午前は「千葉市地域で生きる会」の千葉市担当課との子どもルーム交渉に同席する。午後は「みどりネット」主催の千葉市企画調整局企画課の出前講座「千葉市第2次5か年計画の見直し」に参加した。千葉市は05年度決算の実質公債費比率が23%となり3月に策定した「公債費負担適正化計画」を遂行するために06年〜10年度の第2次5ヵ年計画を見直し、事業費4123億円の3割を「削減」する案を作成し、現在パブリックコメント募集中である。
    そもそも財政危機を生み出した要因には手がつけられていない。千葉都心、幕張新都心、蘇我副都心の開発や整備はそのまま、5ヵ年508事業の内「中止」は2事業でしかなく「モノレール」延伸など大半は「先延ばし」に過ぎない。行政の自浄力、議会の監視力が有効に機能しない現状では一定の額の地方債の発行(例えば10億円以上)については住民投票にかける制度も必要だろう。少なくとも10〜30年後を見据えて、持続可能な発展、コンパクトなまちづくり(=クルマでの移動をこれまでよりも少なくさせる、まとまりのある土地利用密度の高いまちづくり(市川嘉一著「交通まちづくりの時代」ぎょうせい、61頁))、人口減少社会、地域再生、温暖化対策の視点から千葉市のまちづくりのあり方の根本的な見直しが不可欠である。1年半後の市長選の大きな争点としたいものだ。
    ● 非常識がまかり通る県議会・常任委員会の実態

    雑誌「世界」の1月号で前鳥取県知事の片山善博氏が、「八百長議会が自治体の信頼を失わせる」として「八百長議会の清算を」と訴えている。
    さて、福島県矢祭町の町議会(定数10)が25日、議員報酬に日当制(日額3万円)を導入することを町議全員で構成する特別委員会で可決した(26日・毎日新聞)。これにより町議の報酬は年間340万円が90万円(議員活動年間30日間として)になるという。提案理由は「日当制は透明度が高く、議員活動の対価という意味合いが厳格化される」というものだ。矢祭町は議員の費用弁償も政務調査費をゼロという。財政規模など自治体ごとに異なるが、そもそも「議員活動とは何かという根本的な議論」も必要だ。
    自治体が「住民の安全の確保」という使命を果たしているかどうか、そのために税金を「最少の経費で最大の効果」を生み出す使い方をしているかどうか監視することが議会の使命である。
    千葉県の場合、現状は使命を間違えた「個別の口利き」議員が多数を占める「翼賛」議会である。自治体財政危機を加速こそすれ歯止めを役にはなっていない。12月議会でも「おねだり」質問の連続だった。政務調査費一つとっても領収書の全面公開すら先延ばしされた。実質の審議をする場である常任委員会では、県の施策を厳しく追及する質疑は異常に嫌悪される。委員相互の議論は乏しく請願者の意見陳述すら認めない。多数会派が提出した意見書の出所は中央組織からトップダウンのものが多く、質疑をしても提案会派の委員はまともに答えられないことが多い。
    「通常自治体の多くは、議会が開会される前に、予算案や条例案など議会に提案する議案について事前に根回しを行い、少なくともいわゆる与党と呼ばれる多数会派の了承を得た上で議会を開会する。
    そしていよいよ議会が開かれるのだが、多数会派に属する議員も質問はするものの、決して議案の欠陥を指摘することはない。彼らは議案の全てを無傷で通すことを既に請け負っているからである。」(片山義博の「日本を診る」、雑誌「世界」1月号95頁)という実態は千葉県も例外ではない。
    これでは県民から千葉県議会にも「日当制の導入を」という声がわき起こってもおかしくないと思う。

    Posted by : 川本幸立 | ◆)その他 | 12:55 | - | - | - | - |
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